てんかんとは異なる夜驚症

夜驚症というのは、睡眠中に突然起きだして、恐怖にかられたような叫び声を上げたりする症状で、小学校入学前から低学年あたりの小児に起きやすいもののひとつです。
睡眠は眼球の運動がみられるレム睡眠と、そうではないノンレム睡眠がセットになっており、夢を見るのはレム睡眠のほうです。睡眠のはじまりにはノンレム睡眠があらわれ、約90分の周期のおわりのほうでレム睡眠があらわれます。
この夜驚症の症状は、寝入りのころのノンレム睡眠の時間帯から起きやすいので、逆にこの時間帯に症状がなければ、別の病気である可能性もあります。
夜驚症はてんかん発作の一部によく似ていますが、睡眠中枢が未発達なために起きるもので、特に治療が必要なものではなく、成長すれば自然と解消されるものです。ただし、何らかの心理的なストレスなどが引き金になって発症することはあります。
これに対して、てんかんというのは、脳が異常に興奮したことによって、手足の運動などに影響を与える病気のことをいいます。
睡眠中にてんかん発作が生じることもあり、見た目からは区別は難しいものですが、てんかん発作であれば、病院の検査で特徴的な脳波の異常が見つかります。てんかん発作には国際分類があり、医師の診断のなかでは、意識の消失があるかどうか、脳波の異常が一部から起こっているか、脳全体から起こっているかなどのポイントから、適切な分類に位置づけられます。
こうしたてんかん発作がある場合、抗てんかん薬に分類されるラミクタールなどの医薬品を投与して、脳の興奮をしずめます。ラミクタールは通常の場合、飲み始めから2週間単位でだんだんと増量しますが、小児用であれば1錠の薬価は30円程度です。症状に応じて他の抗てんかん薬なども使われますが、ラミクタールと違って薬価が5円台のものもあれば、薬価が1,000円台のドライシロップなどもあり、種類はまちまちです。